両軸遠投カゴ釣りのオススメリール

こんにちは!籠の助です。

今回は両軸遠投カゴ釣りにオススメリールについてのお話です。

ここ数年ダイワのタトゥーラ、アブのトロロケットが発売されリールの選択肢が広がってきた中で私感と性能、特徴を交えながら書いてみます。

釣り場別にも評価をしましたのでリール選びの参考になれば幸いです。メンテナンスランクは全分解時の難易度を表記しています。

因みに所有しているリールでの話になります。

■AbuGarcia Ambassadeur 6500 CS

両軸遠投カゴ釣りにおけるスタンダードリール、アブ6500CS

豊富なカスタムパーツ、簡単な構造とメンテナンス性で長年愛用する事ができます。

ハイギヤでも最大巻取り76cmなので、回収時のハンドル巻き数は多くなります。ギヤ比が低いということは1回転あたりの巻き上げが軽くて力強いと捉えるか、回収速度が遅いと捉えるかは人それぞれです。

最大ドラグ値は7kgと最新機種と比較すると若干弱い。

シンプルかつ回転運動に適した構造でセッティングが決まると飛距離は抜群で両軸遠投カゴ釣りにおいては現状飛距離最高峰の1つ

フィールド別オススメ度 AMB6500CS 

堤防・港 ★★★★★

磯・沖磯 ★★★☆☆

★の数=オススメ度

メンテナンスランク:簡単

■オススメの解説

飛距離抜群ながら巻取りが遅い為、海面から波を被って出たり入ったりしている根を交わすのに波に乗せて一気に巻き上げる必要がある時に巻取りが遅いのは使い勝手がよくありません、波の速度に合わせられないと根がかりします。また、磯場ではフルキャストできる場所も限られていて100m以上のキャストは私自身あまりしません。 

堤防・港等足場と背後の環境が良く、足元の根も交わす必要が無い場合には6500で最高の飛距離アドバンテージを得る事ができます。

■AbuGarcia REVO TORO ROCKET

WM60の後継機として登場、TORO販売直後に売り切れ続出で一時は定価よりも高値で売買される事もあった機種。

未だにWM60の人気もありWM60とTOROユーザーは結構いるのではないでしょうか?

メンテナンス性でいうとロープロファイルのギヤボックスは6500系と比べて部品数が少し多いので面倒ですが、TOROはメンテナンスホールがあるのでメインギアへのグリスアップ程度なら簡単に行う事ができます。

TOROの最も特徴的なのは最大巻取りが107cmで巻き上げが速い事。純正ハンドルノブも大型EVAで手返し良くガンガン巻くことができます。 巻取りが重い、または早く巻き取れる、どう判断するかは人それぞれで好みが別れる所です。(最初に海面まで仕掛けを浮かせれば軽いんですけどね。。。)

ドラグ値は12kgと強いセッティングが可能で、飛距離もまずまずといったところです。MAGブレーキと遠心を合わせたインフィニマックスブレーキが搭載されていてブレーキ調整幅が広いメリットがあります。

ボディの赤塗装が耐久性が弱そうな点が気になります。

TOROのメンテナンスホール

フィールド別オススメ度 TORO ROCKET 

堤防・港 ★★★★☆

磯・沖磯 ★★★★★

★の数=オススメ度

メンテナンスランク:普通

■オススメの解説

磯の限られた釣り座でまずまずの飛距離と幅広いブレーキで環境に合わせて柔軟に対応、そして巻取りの速さが強力な武器になります。根に掛かりそうな道糸のフケの巻取りや仕掛け回収時の根に対しての回避力は抜群です。

堤防においては6500に飛距離一歩及ばずですが手返しの良さのメリットがあります。

■DAIWA TATULA TW 400H

2021年ダイワが発売した大型スプールのタトゥーラ400H。3号竿には300を選択するのもいいかもしれません。

TWS(Tウィングシステム)を搭載してキャスト時はレベルワインダーがクラッチ連動で可変して幅が広い部分を道糸が通過して摩擦抵抗を減らしています。正直体感ではよくわからないです。

キャスト時の安定感は抜群でサミング制御もしやすい印象で飛距離もまずまず過不足無しといったところです。

メンテナンス性はスプールベアリングだけなら簡単ですが、ウォームシャフト周りのメンテナンスは今回比較のリールの中で最も面倒です。ウォームシャフトへはギヤボックスからアクセスするのですがTWSのリンク機構もあり気軽にメンテしようという気にはなれません。

最大巻取り量は1回転95cmで速い部類だと思います。ドラグ値が驚異の13kgで大物と勝負に使用してみたいです。

※2022.07.22追記⇒現在400XH、300XHもラインナップに追加されています。巻き取りが109cmとなりカゴ釣り用途のリールとしては超ハイギアに該当すると思います。

ブレーキはMAGFORCEで可変機構ではないのが残念です。左サイドカップ外側からダイヤル設定のお手軽調整です。

サミングしていない動画ですのでブレーキ特性を見て下さい

フィールド別オススメ度 TATULA TW 400H

堤防・港 ★★★★☆

磯・沖磯 ★★★★☆

★の数=オススメ度

メンテナンスランク:ちょっと面倒

■オススメの解説

磯、堤防オールマイティーに使えます。基本性能がしっかりしているのでどんなフィールドにおいても安定した使い勝手があります。

籠の助的には剛性と強ドラグを活かした沖磯モンスター狙いで活躍してほしいのでシングルパワーハンドルにしています。するするスルルーにも使っています。

■tailwalk ELAN WIDEPOWER PLUS 71R

テイルウォークから販売されているエラン ワイドパワープラスは糸巻き量が少なめの160m程度で、その分全体的に小型で左手の収まりが良い印象です。

特徴は定価で20000円と価格が安い!

メンテナンス性は一般的なロープロファイルと変わりません。6500系と同じくレベルワインダー連動なので巻取りもキャストもレベルワインダーが動きます。レベルワインダーを動かしているコグホイールは純正のままだとベアリングが入っていません。ベアリングを入れて飛距離はぼちぼちです。所有するリールでは一番飛ばないかな。。

遠心ブレーキ搭載で巻取り量は最大87cm。ドラグ値は小型なのに12kg!更にラインアラームを装備した贅沢仕様です。

安くて使える良いリールですが若干のチープさは否めません。

フィールド別オススメ度 ELAN WIDE POWER+71R

堤防・港 ★★★☆☆

磯・沖磯 ★★★★☆

★の数=オススメ度

メンテナンスランク:普通

■オススメの解説

突出した性能はありませんが汎用性のあるリールだと思います。地磯で3.5号竿に組み合わせて使ったりしますが最近出番をタトゥーラに奪われ気味です。

活躍するフィールドはそこまで飛ばす必要のない磯場です。リールがコンパクトで軽いので少しでも荷物を減らしたい地磯釣行の際は良き相棒になってくれると思います。

超ハイギアリールの使い方

タトゥーラ300XH、タトゥーラ400XH、トロロケットなどの1巻100cmを超える超ハイギアは度々巻きが重くて使用したくない方も多いと思います。私は魚が掛かっていない回収時にまずポンピングをして海面にウキカゴを浮かせます。海面までくると巻重りはほぼ無くなりますのであとは超ハイギアを活かしてグングン巻き取ります。ゆったりまったり釣りをしたい人にはお勧め致しませんが、手返しを速く、1投でも多くキャストして攻めの釣りをしたい人には是非超ハイギアをお薦めします。

釣り場や状況によって竿の号数や長さを選定する事と同じようにリールも同じように選定して使用するとよりスムーズな釣りになると思います。

両軸遠投カゴ釣りに適したリール一覧の記事はコチラ↓

両軸遠投カゴ釣り用リールを網羅!

それでは!

最近投稿された記事

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両軸遠投カゴ釣りのオススメリール” への6件のコメント

  1. はじめまして。
    いきなりの質問をお許しください。
    シマノのアンタレスは、遠投カゴ釣りに適していますか?
    カルカッタコンクエストについても教えていただきたいです。
    プレゼントにしたいのですが、全くの初心者なので、判断が出来ず困っています。
    よろしくお願いします。

    1. はじめまして!
      アンタレスは遠投カゴ釣りに使うには糸巻き量が少なく適しているかどうかで言うと、適していません。
      (どのリールを使うかは各人の自由なので目的を持って使う人もいるかもしれません)

      カルカッタコンクエストは400又は401が糸巻き量が丁度良く、遠投カゴ釣りでは高級リールとして知られています。
      カラーがゴールドで好みが分かれる所だと思います。

      頑張ってください(*’ω’*)b

  2. 初めまして!ABUの6500CS両軸リールメカニカルブレーキに関する質問です。
    バックラッシュが激しいのでブレーキ調整を試みていますがうまくいきません。
    メカニカルブレーキ(左側)のつまみがありますが、目いっぱい締めてもブレーキが利きません。右側のつまみを緩めて銅のシムを4-5枚入れてシャフトを押し付けるように右側のつまみをフルに閉めてスプールを左側へ寄せても左側のメカニカルブレーキは完全に締まりきってしまい調整が効きません。ちなみにスプールはフリーで回転します。
    何が悪いのでしょうか?調整の方法を教えてください。

    1. はじめまして!
      コメントありがとうございます。
      バックラッシュとブレーキ調整にお悩みのようですね。
      私自身が見る・触る事ができたら簡単なのですが、文章ですのでどこまで解決できるかわかりません。

      左側のつまみを開けたところにあるブッシュ パーツ番号20639 SPOOL SHAFT BUSHINGはベアリング付きを使用していませんか?

      ベアリング付きを使用する場合、メカニカルブレーキを閉めこんでもある程度はベアリングがスラスト方向の荷重(つまみによる押さえつけ)を受けても回るためブレーキは強く利きません。
      その場合は通常のベアリングが入っていないブッシュを使用してみてください。

      バックラッシュが激しいとの事ですが、バックラッシュが発生するのは次の2点の場合が多いです。
      ①投げ方・・・力みすぎたり、キャストフォームが安定していない、穂先がブレる等
      ②リールセッティング・・・カゴウキの速度変化に適していないブレーキセッティングになっている。
      メカニカルブレーキは補助として考えて、通常の6500CSでバックラッシュが激しい場合はまず遠心ブレーキを追加してバックラッシュしないセッティングに近づけて、さらにメカニカルで微調整するとうまくいくことがよくありますのでオススメ致します。
      頑張ってください!

  3. 回答ありがとうございます。早速家に帰って調べてみます。
    参考までに 6500のHGを持っていましたので部品の入れ替え(シャフト)をしても結果は同じでした。
    ちなみにこういっったリールの修復は籠のすけさんのところで有償でお願いできるのでしょうか?

    1. 洗浄グリスアップのメンテナンス、修理、ブレーキ調整も可能ですが、不具合状況によっては診断のみとなる場合があります。
      詳しくはメールにてお問い合わせ下さい。info@kagonosuke.com

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