遠投カゴの号数と実際の重さが合わない!?謎を説明します。

今回は遠投カゴ釣りにおける号数と実際の重さ(グラム)が合わない!を題材にしてみました。

遠投カゴの号数と実際の重さが一致しない

遠投カゴ釣りにおける号数と重さの関係がおかしい!と思われたことありませんか?

わかりやすくする為に遠投カゴ10号60gと仮定して進めていきます。

知っている人もいるかと思いますが、一般的に釣り業界では1号=3.75g(グラム)とされています。

1号のオモリは3.75g  10号の場合は10×3.75=37.5g になります。

ですが実際に遠投カゴ10号を計りで計量すると60g

60g−37.5g=22.5gが計算と合わない。

この号数換算の重さと実際計る重さが違う謎について説明していきます。

遠投カゴ釣りでも1号は3.75gでOK

結論から述べると遠投カゴ釣りでも1号は3.75gです。

さっき計算が合わなかったのに・・・?

正しくお伝えすると、

【遠投カゴの1号は3.75gですが正確には10

号の遠投カゴに搭載している錘が10号(37.5g)です。】

それに遠投カゴのボディやシャフト、下カゴの錘、調整ゴム等を加算して60gになっています。

そうすると、10号ウキの浮力が10号錘37.5gと釣り合いじゃないってこと?

はい。10号ウキと錘37.5gではウキの残浮力が強く釣り合いにくいです。立つかもしれませんがウキが浮き過ぎ傾向になります。

遠投カゴ10号は37.5gではないし、10号ウキも37.5gでは釣り合い悪い?

謎が深まってきましたが次項からの遠投カゴと遠投ウキを紐解いていくと解決できます。

遠投カゴの秘密

遠投カゴの号数=搭載されている錘の号数という事を前項でお伝えしましたが、これが基本の考え方となります。

1本シャフトの通常のロケットタイプ遠投カゴはキャスト時は閉じて、海中のタナに到着したら開いてコマセとサシエを放出する機構になっています。

浮力+要因①:上カゴは0以上の海面に向かって浮き上がる浮力を持っている事になり、シャフトで繋がっているカゴ全体に対して多少の浮力を働かせます。

浮力+要因②:カゴが水中にあることにより密度と体積に応じてにもカゴパーツ全部に多少の浮力が働きます。

浮力-要因:下カゴは海底へ向かって沈みますのでこれは浮力がマイナス方向です。

上カゴの浮力+全体の浮力を合算するとオモリ号数より少し重い位になります。

少し重い位と曖昧になりましたが、では遠投ウキ10号と釣り合わせるとどうなるでしょうか?

遠投カゴ10号((37.5gオモリ+ボディ等の材料)−(上カゴの浮力+錘含むカゴ全体の浮力))で釣り合います。

10号ウキと10号カゴだから釣り合うけど・・・???

ここまで読まれた方は既に半分答えを知ってる状態です。もうちょっとで謎が解けます。

遠投カゴ10号は海中で結局10号より少し重い位になる。そして遠投ウキ10号と釣り合う。

わかるようで分からない、そんな状況かもしれません。もうちょっとです!

遠投ウキの秘密

10号遠投カゴは10号遠投ウキで釣り合うということは、ウキの形状、設計にも秘密があります。

その秘密とは、

10号遠投ウキは10号遠投カゴ+α(2〜3号程度)の浮力を持たせてあるということです。

10号遠投ウキは37.5g(3.75×10)釣り合い計算で作られてないんです。

遠投ウキは細長い形状ですよね、10号遠投カゴを10号遠投ウキにセットして海面に浮かべた時に遠投ウキって海面ギリギリで浮かんでるでしょうか?

市販のウキの場合、発泡材の3割程度海面から頭出してる事が多いんじゃないかと思います。そうするとまだ残浮力がありますよね。

その残浮力は何の為にあるのか、それは遠投カゴの10号(10号オモリとちょっと)とハリス、天秤、クッションゴム等の負荷と海の流れや波、風の影響を受けても浮き続ける為です。

遠投ウキはキャストしてから海面にプカプカ浮いて潮の流れや風に流されて、釣り師に仕掛けの場所と魚のあたりと海の状況等を教えてくれます。

時には波がきて1瞬沈んだり、寝てしまったりしますが。

ウキとして避けたい状況は、魚が食いついていないのにカゴや仕掛けの重みや潮に引っ張られた時に浮力が足りず、海中に沈んで行ってしまう事です。それに気づいた時に遠投ウキの謎が解けます。

10号遠投ウキは10号遠投カゴ(12号+ちょっと)と仕掛けを背負って海の影響を受けても浮かんで居られるように、+2~3号程度浮力が強く作られている。

市販の10号遠投ウキは12号遠投カゴで海面シブシブ位かな、程度の浮力で作られている物が多い気がするので+2~3号程度の浮力と考えています。

遠投カゴ釣りの仕掛け号数の謎 まとめ

・遠投カゴの号数は搭載している錘がその号数。海中での密度と体積差で発生する浮力を考慮すると錘10号よりちょっと重い負荷。

・遠投ウキは同号数の遠投カゴ+仕掛け+2~3号程度浮力が強く作られている。

・10号遠投ウキで10号遠投カゴが浮き過ぎだなぁと思う時は12号カゴを背負わせるのも手。結構浮いちゃいます。

※注意点として、この記事が全ての遠投カゴや遠投ウキに当てはまるわけではありません。

各メーカーによって差があったり、別の基準で作られているものもあります。

特にハンドメイド品に関しては様々です。遠投カゴの総重量=号数にしている方もいます。

別記事にて、材質が違う場合(1発カゴ等)の号数をまた書きたいと思います。

この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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